バリエーション動画集

ローズアダージョのバリエーション

眠れる森の美女より第一幕

「眠れる森の美女」第一幕で4人の求婚者の前でオーロラ姫が踊るバリエーションです。音楽はゆったりしているので、最初のアラベスクやアチチュードのポーズをしっかり長くキープできるようにしましょう。またオーロラ姫の16歳の誕生日に盛大なパーティが開かれているシーンなので、表情としては明るく幸せな気持ちで、音楽に流されすぎないようにしましょう。一人で踊っているのではなく、周りに求婚者をはじめ王妃や王様、女官や小姓達がいることを意識して上体や目線を大切に、工夫してください。周りに目線を配るような特徴が振付に現れています。16歳になったオーロラ姫の大人の強さと姫の気品・柔らかさを目指しましょう。



メドーラのバリエーション

海賊より第三幕

「海賊」より「花園」というシーンで踊られる主演メドーラのバリエーションです。このバリエーションは特にインパクトの強いステップ・振付はありません。なのでより一層「正確」に「丁寧に」きっちりと踊りを見せることが重要です。アチチュードポーズでは、足と背中のラインを綺麗にみせてください。足が自分の真後ろからはみ出ないように意識しましょう。後半のヴァロネで進むステップでは、強い足の筋力が必要です。一方で、上半身は足の強さを感じさせない「美しさ」を見せ、アームスの動きを「柔らかく」することで、この踊りの表現に色をつけましょう。ヴァロネのプリエで腰が座ってしまわないように、重心を上に引き上げるよう気を付けて下さい。また、このバリエーションは振りと振りの間に移動が多いので、ステップが入っていない所で気が抜けないように、目線配りや上体で工夫して移動するようにしましょう。



ガムザッティのバリエーション

ラ・バヤデールより第二幕

「ラ・バヤデール」では主要キャストの一人であるガムザッティのバリエーションとして有名ですが、「パキータ」や「海賊」のバリエーションとしても知られています。今回は「ガムザッティ」の踊りとして選びました。このシーンは、ガムザッティ自身の婚約を祝う場面です。しかし自分の婚約者である王子ソロルは元々恋仲であったヒロインのニキヤから引き離した相手です。そしてニキヤがこの祝いの場で暗殺されることを黙認しています。このようなキャラクター性を把握しておくといいでしょう。爽やかな笑顔や、柔らかい動きよりは、ガムザッティのキャラクターが表れるように「メリハリ」や「強さ」「目線」などを意識します。またジャンプや回転、大きなパが続きます。ジャンプ力や回転力とテクニックが求められる振付を、ダイナミックに堂々と踊りきりましょう。



金平糖のバリエーション

「くるみ割り人形」より第三幕

「くるみ割り人形」の終盤に登場する、金平糖の精の踊りです。お菓子の国の「女王」という設定の場合もあります。有名なチャイコフスキーのこの音楽の「音」をよく聴いてみてください。不思議な世界観と儚さそして甘さの漂うオーラで表現しましょう。金平糖の踊りは美しく甘すぎることない表現を目指すといいでしょう。かなり高度な表現力が求められます。一番最初のトゥ・シューズで歩いていくステップが象徴的ですね。ガラスの上を歩くように、踊りましょう。その後も細かい足のステップが多いので軽やかに、足先や足の甲を意識してください。決して派手にみえる動きはないですがアラベスクからアンデダンターン(内側からパッセで回る)や最後にアンデオールが入るなど回転の技量も必要です。ピンク色のチュチュにティアラをつけて可愛らしく誰もが憧れる踊りです。